この記事の対象:ラブブの価格変動が気になる人、これから購入を考えている人
最近、SNSでラブブの話題が減ったなと思いませんか。フリマアプリを覗くと、あれほど高騰していた価格が、嘘みたいに落ち着いています。
一時期は入手困難で、定価の何十倍もの値段がついたPOP MARTの看板キャラクター「THE MONSTERS・ラブブ」。
今、その熱狂が冷めつつあると言われています。でも、これって本当に「人気の終わり」なんでしょうか?
結論から言うと、これは人気の終焉ではなく、正常な市場への回帰です。なぜそう言い切れるのか。

今回はデータと現場の声を交えて、ラブブ市場で本当に起きていることを解説します。
ラブブの人気失速の原因を徹底分析!なぜ価格が暴落したのか?オワコンではなく「正常化」である3つの決定的理由とこれから買う人へのアドバイス
ラブブの価格が「暴落」している?現状を整理
まず、市場で何が起きているのか。客観的な事実を見ていきましょう。
検索キーワードに表れた関心の変化
Googleトレンドを見ると、ユーザーの関心が明らかに変化しています。かつては「ラブブ 買えない」「ラブブ 抽選」が上位を占めていましたが、現在は「ラブブ 値下がり」「ラブブ 定価」といったキーワードが目立つように。
ユーザーの関心が「どうやって手に入れるか」から「価値が下がっていないか」へ移った証拠です。
転売価格の下落という現実
最も顕著なのが二次流通価格の変動です。
Bloombergの報道によれば、2025年9月時点でミニラブブ14体入りブラインドボックスのプレミアム価格は、発売前のピーク時から24%下落しました。

例えば、大人気だった「THE MONSTERS Exciting Macaron(マカロン)」シリーズ。
ピーク時には1体あたり数千円から1万円超えで取引されていました。それが現在は定価プラスアルファ程度、あるいは定価割れに近い価格まで落ちています。
ここで冷静に考えてほしいんです。この価格下落を見て「人気がなくなった」と判断するのは早計かなと。
ラブブの人気が落ち着いた3つの決定的理由
なぜここまで急激に市場環境が変わったのか。単なる「飽き」以外の構造的な要因を3つ、詳しく見ていきます。
理由1:POP MARTによる「供給過多」作戦
最大の理由は、運営元であるPOP MARTの戦略です。彼らは転売屋による買い占めを防ぐため、徹底的なリストック(再販)を行いました。
想像してみてください。昨日は「幻のチケット」だと思って10万円出してでも欲しかったライブのチケットが、今日コンビニに行ったら定価で大量に売られていたら?「いつでも買えるなら、今急いで高値で買う必要はない」と誰もが思いますよね。
これと全く同じことがラブブ市場で起きました。市場にモノが溢れたことで、希少価値だけを売り物にしていた転売屋が撤退を余儀なくされたんです。
POP MARTは供給体制を大幅に拡大しました。吉川真人氏のnote記事によれば、2020年だけでポップマートは5000万個以上のおもちゃを販売。この大量供給が、転売市場崩壊の直接的な引き金になっています。
理由2:「インフルエンサー消費」のサイクル終了
BLACKPINKのリサなど、世界的セレブが愛用したことで爆発的なブームが起きました。
SPURの特集記事によれば、リサが私物のバッグにラブブを付けてSNSに投稿したことがきっかけで、世界中で大ブレイク。リアーナやレディ・ガガなどのセレブも続々とラブブを愛用し始めたことが報じられています。

でも、ファッションとしての流行には必ず終わりが来ます。「あの人が持っているから欲しい」という層(いわゆるイナゴ層)は、インフルエンサーが別のアイテムを持てば、すぐにそちらへ移動するもの。
この層がごっそり抜けたことで、見かけ上の熱量は下がったように見えているわけです。
理由3:デザインの「好き嫌い」が明確化した
ラブブの生みの親であるKasing Lung(カシン・ロン)氏のデザインは、Wikipediaによれば、北欧の伝承や神話に影響を受けた作品です。
その「ちょっと不気味で可愛い」デザインが特徴なんですが、これって実は万人受けするデザインじゃないんですよね。
ブームの時は「みんなが持っているから」と買っていた層も、冷静になって「よく見たら、自分の好みじゃないかも?」と気づき始めました。コアなファンと一時的なファンの選別が進んだ結果だと思います。
シリーズ別・価格変動と市場状況の比較
一口に「失速」と言っても、すべてのラブブが暴落しているわけではありません。現状を整理してみました。
| シリーズ名 / 特徴 | ピーク時の状況 | 現在の状況 (2025) | 解説 |
|---|---|---|---|
| Exciting Macaron (V1) 顔だけのタイプ | 超高騰 入手困難の象徴 | 大幅下落・安定 大量再販により定価付近へ | 最も供給が増えたため、バブル崩壊の影響を一番受けました |
| Have a Seat (V2) 座っている全身タイプ | やや高騰 V1に続く人気 | ほぼ定価〜微増 店舗でも比較的見つけやすい | V1の経験から転売屋が慎重になり、在庫がダブつき気味 |
| MEGA / 大きいサイズ 400% / 1000% | 投機対象 資産として保管 | 流動性の低下 買い手がつきにくい | 場所を取るため、ブーム終了時に真っ先に手放されやすい傾向 |
| 限定コラボ・季節モノ ハロウィン等 | 高値維持 | 横ばい・微減 | 再販がないため、希少性が担保され価値が落ちていません |
「人気終了」ではなく「正常化」?本当のファンには朗報
ネガティブなニュースばかりに見えますが、実は既存のファンや、これから集めたい人にとっては最高の環境が整いつつあります。
定価で買えるチャンスが増加
以前は抽選に外れ続け、転売屋から高値で買うしかなかった地獄のような状況が終わりました。店舗に行けばラブブが並んでいて、自分の手で選んで買える。これはトイファンにとって本来あるべき姿です。
偽物リスクの低下
ブーム過熱時は、精巧な偽物が大量に出回りました。関西テレビの報道によれば、「ラフフ」という名前の偽物が出回り、中国当局は183万点を押収したとのこと。
でも、転売価格が下がれば、偽造業者は利益が出せなくなり撤退します。これからは安心して正規品を手に入れやすくなるはずです。
なぜラブブは愛され続けるのか?デザインの秘密
ここで、他の記事にはない「ラブブのデザインの秘密」について少し深掘りします。

ラブブの最大の特徴は、あのギザギザの歯を見せて笑う表情。
心理学的に、人間は「完全な可愛さ(赤ちゃんなど)」よりも、少しの違和感や不気味さがあるものの方に、強い印象と記憶を残すと言われています。
ただ可愛いだけのキャラクターは飽きられやすい。でもラブブのような「毒っ気」のあるキャラクターは、一度ハマると抜け出せない中毒性を持っています。
だからこそ、ブームが去った後も、コアなファンは決して離れないんじゃないかと思います。
今後のラブブはどうなる?資産価値と楽しみ方
最後に、これからのラブブとの付き合い方について考えてみます。
投機目的での購入はおすすめしない
はっきり言います。「値上がりするから買う」というフェーズは終了しました。
Bloombergの最新報道(2025年12月18日)によれば、ポップマートの株価は最高値から約40%下落。中古市場での転売価格も大幅に下落しています。

もし投資目的で持っているなら、これ以上の高騰を期待するのは難しいでしょう。
これからのラブブは「アートトイ」としての原点回帰へ
これからは、BE@RBRICK(ベアブリック)のように、長く愛されるコレクターズアイテムとして定着していくと考えられます。短期的な価格の上下に一喜一憂せず、部屋に飾って楽しむスタイルに戻るんじゃないでしょうか。
Business Insider Japanの分析記事では、調査会社イーマーケターが2025年のラブブ売上高を10億ドル(約1470億円)と推計していることが報じられています。

バブルは弾けましたが、それでもこれだけの市場規模を持つキャラクターなんです。
まとめ:ラブブ人気失速はなぜ?真相は正常化だった
今回の「人気失速」騒動の正体をまとめます。
- 失速の原因は「供給過多」と「転売屋の撤退」。キャラクターの魅力が消えたわけじゃない
- 正常な市場に戻った。欲しい人が定価で買える、健全な状態になりました
- 「好き」なら今が買い時。価格というノイズが消えた今こそ、純粋にコレクションを楽しめる
もしあなたが「高すぎて買えなかった」と諦めていたなら、今すぐフリマアプリや店舗をチェックしてみてください。かつて憧れだったあの子が、手の届く場所であなたを待っているはずです。
周りの「オワコン」という声は気にする必要はありません。あなたがその笑顔を見て「可愛い」と思うなら、それが全ての答えなのですから。




正しくは、異常なバブル価格が弾けただけ。キャラクター自体の魅力や人気がゼロになったわけじゃありません。むしろ、これからが本当の勝負だと思います。