歌舞伎界の次世代を担う期待の星、中村米吉さんが結婚したお相手は、京都の元芸妓という、まさに日本の伝統美を象徴するような女性です。
華やかな梨園の御曹司と、しとやかな花街の女性という絵に描いたような組み合わせですが、その出会いは意外にもラーメン店という庶民的な場所。

今回は伝統の世界に生きる二人の美しい愛の物語をご紹介します。
- 中村米吉の妻は元芸妓「君ひろ」こと小川梓さん
- 二人の出会いは歌舞伎座近くのラーメン店
- 梓さんは宮川町で約10年間芸妓として活躍
- 米吉さんは人間国宝の息子で華麗な家系
- 結婚後は梓さんが米吉さんの活動をサポート
- 子どもへの愛情深さから良きパパになると期待
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「中村米吉の嫁」元芸妓、君ひろは何者?意外な馴れ初めも
元芸妓「君ひろ」として活躍した梓さんの素顔
米吉さんの妻となったのは、京都出身の小川梓さん(旧姓:清水、1994年生まれ、現在30歳)。

彼女の最も注目すべき経歴は、宮川町の元芸妓「君ひろ」として約10年間活躍していたことでしょう。
梓さんは京都で生まれ育ち、幼い頃から日本舞踊やバレエに親しんでいました。舞妓への憧れを抱いていた彼女は、中学校卒業後の15歳で京都の宮川町にある置屋に弟子入り。
舞妓「君ひろ」として約5年間の修行を積み、2015年には芸妓へと昇格しました。
芸妓時代には、妹の「君とよ」さんと共に姉妹芸妓として活動し、その美しい姿はNHKのドキュメンタリー番組でも取り上げられるほど注目を集めました。
約10年間の舞妓・芸妓生活を経て、2020年に引退。その後は新しい人生のステージへと歩みを進めていました。
結婚後の梓さんは、芸妓時代に培った社交性を活かし、歌舞伎座のロビーでお客様への応対をするなど、米吉さんを支える重要な役割を担っています。
白塗りという共通点を持つ二人は、まさに「白塗り族」カップルとして親しまれています。
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ラーメン店での運命的な出会い
二人の馴れ初めは、まさに運命的なものでした。梓さんが芸妓として活動していた頃、京都で米吉さんと顔見知りになったものの、当初は深い交流には至りませんでした。

転機が訪れたのは、東京・歌舞伎座近くにあるラーメン店「はしご」でのこと。
銀座四丁目
— 江戸落語を食べる会 (@kabukiza_rakugo) July 6, 2021
支那そば はしご
ぱいこうだんだんめん
美味い🍜#落語 #料理 #ラーメン #江戸落語を食べる会 #はしご #歌舞伎座 pic.twitter.com/BsVO28EObK
米吉さんが食事を終えようとしたタイミングで、梓さんが友人と入店してきました。すると米吉さんは、黙って彼女たちの分まで会計を済ませて店を後にしたのです。
米吉さん自身も「格好つけてごちそうしちゃった」と照れながら語るこの行動が、梓さんの心を動かしました。
興味深いのは、この時の梓さんの状況です。彼女は歌舞伎座で上演されていた「幡随院長兵衛」を観劇し、故・二代目中村吉右衛門さんと握手をした直後でした。
米吉さんは「ラーメンと吉右衛門様に感謝でございます」とユーモラスに振り返っており、まさか吉右衛門さんがキューピッド役を果たすことになるとは、運命の妙を感じさせるエピソードです。
よく話す米吉さんに、大食い梓さん。
— yukinama (@yukinama0124) January 5, 2025
いつまでもお幸せに。
先日コーヒーショップで見かけたゆるいお時間姿、忘れません😅#中村米吉 #新婚さんいらっしゃい! pic.twitter.com/hEcAzunxMl
このラーメン店での出来事をきっかけに、梓さんが米吉さんにお礼を伝えたいと連絡を取り、二人の関係は急速に発展しました。
遠距離恋愛から結婚へ、披露宴でのエピソード
時系列 | 出来事 |
---|---|
2015-2018年 | 梓さんが芸妓時代に京都で中村米吉と顔見知り |
2018年 | ラーメン屋「はしご」での出会いをきっかけに交際開始 |
2024年1月22日 | 入籍 |
2024年5月29日 | 東京・帝国ホテルで結婚披露宴 |
遠距離恋愛を続けていた二人は、交際から約6年を経て、2024年1月22日に入籍。同年5月29日には、東京の帝国ホテルで約530名のゲストを招いて盛大な結婚披露宴を開催しました。
披露宴では、梓さんがウエディングケーキの代わりに「流しそうめん」を提案するというユニークなエピソードも。
米吉さんが「よく食べて、よく笑う明るい人」と語る梓さんの人柄が、ここでも垣間見えます。

子どもへの愛情深さが示すパパとしての資質

現在のところ、米吉さんと梓さんの間にお子さんはいませんが、米吉さんの子どもに対する接し方から「いいパパになりそう」という声が多数上がっています。
2023年8月の「研の會」での「夏祭浪花鑑」では、尾上菊之丞さんの息子・羽鳥嘉人くんと共演。
米吉さんは嘉人くんの面倒を見る「お母さん役」として、足が痛くなった嘉人くんを膝に乗せたり、「あっち向いてホイ」で遊んだり、手をつないで舞台へ向かうなど、まるで本当の親子のような温かい交流を見せました。
この姿から、彼の包容力のある一面と、将来の良き父親像が浮かび上がります。
華麗なる家系と学歴
米吉さん(本名:小川修平、屋号:播磨屋)は、歌舞伎界でも有数の華麗な家系に生まれています。
関係 | 氏名 | 特記事項 |
---|---|---|
父 | 五代目 中村歌六 | 人間国宝、2023年認定。老け役、敵役、女方まで幅広い役柄をこなすオールマイティーな役者 |
母 | 小川恵子 | 元ムード歌謡グループ「ロス・インディオス」の二代目女性ボーカル「フローレス」として活躍 |
弟 | 初代 中村龍之助 | 米吉さんと同時に初舞台を踏む。現在は歌舞伎役者としての活動はしておらず、歌手・作家として活動中 |
祖父 | 二代目 中村歌昇 | 手足に障がいを抱え役者の道を断念後、脚本家や映画監督として活躍 |
曾祖父 | 三代目 中村時蔵 | |
曾祖父 | 初代 中村吉右衛門 | 2021年に逝去 |
曾祖父 | 十七代目 中村勘三郎 | 歌舞伎役者。人間国宝 |
叔父 | 三代目 中村又五郎 | |
従兄弟 | 四代目 中村歌昇 | |
従兄弟 | 初代 中村種之助 | |
遠縁 | 中村勘九郎、七之助 | |
遠縁 | 中村獅童 | |
遠縁 | 松たか子 |
学歴は小学校から大学まで成城学園で学び、成城大学文芸学部文化史学科に進学しましたが、女方への道を究めるために中退。
大学1年生の時に本格的に女方を目指すことを決意し、二代目中村吉右衛門さんからの「君はこれからどうしていきたいの?」という問いかけが、その道を進む大きな契機となりました。
多面的な魅力と今後への期待
米吉さんは「可愛すぎる女方」として知られていますが、同時に「しゃべりすぎる女方」としての一面も持っています。
Instagramのライブ配信では一人で2時間以上話し続けることもあり、その軽妙な語り口は「絶妙な仕切り」と評判です。
また、大の甘党としても知られ、「甘いものは世界を救う」というハッシュタグでスイーツの写真を頻繁に投稿。特にいちご大福への強いこだわりがあり、ピンクが彼のイメージカラーとして定着しています。
歌舞伎役者としての実力も着実に向上しており、2015年には十三夜会奨励賞、2021年には第42回松尾芸能賞新人賞を受賞。
古典の女方大役である「三姫」を短期間で制覇し、「風の谷のナウシカ」のナウシカ役、「ファイナルファンタジーX」のユウナ役、「オンディーヌ」のタイトルロールなど、新作歌舞伎や外部舞台でもその才能を発揮し、新たなファンを獲得しています。
結婚という人生の大きな節目を迎え、公私ともにますます充実している中村米吉さん。彼の現代的で親しみやすい人柄と、伝統を深く追求する真摯な姿勢のギャップが、多くの人々を魅了し続けています。
伝統と革新を軽やかに、そして力強く体現する中村米吉さんと梓さん夫妻の今後の活躍が、ますます楽しみです。
まとめ:「中村米吉の嫁」元芸妓は何者?
今回の記事を箇条書きでまとめます。
- 妻は京都宮川町の元芸妓「君ひろ」
- 現在の名前は小川梓さん(30歳)
- 2020年に芸妓を引退
- 出会いはラーメン店「はしご」
- 米吉さんが会計をごちそうしたのがきっかけ
- 交際約6年を経て2024年1月に入籍
- 帝国ホテルで530名の披露宴を開催
- 父は人間国宝の五代目中村歌六
- 成城大学を中退して女方の道へ
- 現在子どもはいないが将来に期待